第29回日本医療情報学会春季学術大会を2025年7月3日(木)〜5日(土)の3日間、仙台国際センター(宮城県仙台市)で開催させていただきますことを大変光栄に思います。
今回の学術⼤会では「医療現場を支え続ける情報システム ~これまでも、これからも~」をテーマとし、プログラム委員長に千葉大学の土井俊祐先生、実行委員長には東北大学の坂本博先生をお迎えして、準備を進めております。
日本における病院情報システムは、医事会計システムから始まり、オーダエントリシステムを経て、日々の病院業務を広く支える総合的な情報システムへと発展してきました。これは一朝一夕になされたものではなく、病院業務の効率化、医療安全、医療の質向上、経営改善、といったその時々の重要課題に対応すべく、医療機関とシステムベンダーが長年に渡り協力し、不断の努力を重ねてきた成果であるといえます。
そして現在、AI、IoTといった技術が次々と医療現場に導入され、診療の向上や遠隔医療、医療データの利活用が進められています。医療DXは、医療提供の質を飛躍的に向上させるとともに、医療従事者の負担軽減にも資することも期待されています。これらが十分に機能し、医療者がそのメリットを最大限に享受するには、その基盤となる情報システムが十分な機能と信頼性を持つ事が大前提であり、長くに渡り医療情報システムに携わってきた本学会が担う役割が一層重要になるものと考えております。
今回もハイブリッド形式での開催を予定しておりますが、会場の仙台国際センターは、仙台駅から地下鉄で5分の国際センター駅から徒歩1分と、利便性に富んでおります。目の前には広瀬川、背後には仙台の象徴的な歴史遺産である青葉城跡(仙台城跡)もございますので、ぜひ多くの方々に仙台の地に足をお運びいただき、本大会をご支援いただきますとともに、大会での議論の後は、仙台の自然もご堪能いただければ幸甚に存じます。
ご参加になる皆さまにとって、有意義な情報交換となるよう全力で取り組んで参りますので、ご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。